のれんの縫製加工についての事柄をまとめました。ご検討の際にご参照ください。何かご不明な点がおありでしたらお気軽に当社までお問い合わせください。

関東風と関西風

のれんの上部は棒を通すように加工しますが、縫い方によって関東風と関西風の2通りの呼び名があります。関東風は棒を通すための輪(チギレ)を縫い付けます。関西風は上部を袋縫いにして棒を通します。
地域によって決められている訳ではありませんので、どこの地方でも関東風、関西風どちらをお選びいただいても問題ありません。

名称 特徴
関東風
関東風

上部に棒を通すための輪を縫い付けます。「チギレ」や「チチ」と呼ばれます。のれんの横幅に応じて数箇所取り付けますが、左右の端と割れ目の真上につけるときれいに掛けることが出来ます。また輪の大きさは棒の太さにあわせて作ります。

関西風
関西風

筒状に縫って、棒などを通す方法です。加工が容易でコスト面では若干有利です。また、のれんが横にずれにくいというメリットもあります。袋の大きさは取り付ける棒の太さにあわせて作ります。

割れ目

のれんの割れ目画像

のれんには割れ目がありますが、割れ目の深さはご自由にご指定いただけます。実用性や全体のバランスを考えると全体の2/3くらいの深さにするのが一般的です。
また割れ目に文字がかかると読みにくくなるので、これを避けるため文字にかからないように全体のデザインを工夫することもできます。
割れ目の数は全体のバランスをみて決めます。お店などの暖簾では、縁起をかついで、4枚とか9枚にならないようにすることもあります。割れ目を3箇所入れて4枚にすると「四枚」->「シマイ」->「終い、閉まい」になるためです。

割れ目の深さイメージ
全体の2/3程度

袋の大きさ

棒を通すために袋縫いにしたりチギレをつけたりしますが、棒の太さに応じて袋部分の大きさを加工します。参考としては直径2cmの棒の場合は袋の1周8cm程度、3cmの棒の場合には1周12cm程度が一般的です。
また竹竿などを使う場合には節がありますので、その部分を考慮する必要があります。

袋のサイズイメージ
「袋の1周=棒の太さ×円周率(3.14)+予備」で計算します。